2022年12月1日、欧州連合理事会はサスティナビリティ・デューディリジェンス指令の交渉ポジションを採択しました。
サプライチェーンのデューディリジェンスに関する法令はドイツやフランスなど複数の加盟国で既に採用ないし可決されています。当EU指令が採択された場合、加盟国の関連法令が統一されることになります。
EU域内企業については従業員数と売上が、EU域外企業については売上が基準値を満たした場合に対象となります。それに加えて、一部の産業がハイインパクト産業として定義されており、売上の50%超が当産業に属する場合、より低い閾値で当指令の対象となります。
代理店、輸送、倉庫、製品廃棄といったダウンストリームの取引先もデューディリジェンスの対象となる点において、今後の対応に注意が必要となります。
当指令は、今回のポジションに基づいて今後欧州議会との交渉プロセスに入ります。